
*写真貼付台紙
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ななちゃんの ために
せかいで たった いっさつの えほん
なんちゃんはパパとママのたからものです。
あかるくげんきにそだってネ!
2005年2月25日
パパとママより
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ようこそ! ななちゃん
ようこそ! あかちゃん
なかえよしを・作 上野紀子・絵
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こうのとりが
ななちゃんを
おとうさんの ひろしさん
おかあさんの ひさこさんに
とどけるために
よこはまのつなしまに むかって
とんで いました。
「ななちゃんが うまれる
2005ねん2がつ25にち
02じ32ふんまでには
まだ だいぶ じかんも あるなあ。
ちょっと ひとやすみして いくかな。」
こうのとりは ずっと とびつづけて いたので
つかれて いたのです。 |
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こうのとりは きれいな おはなばたけに
まいおりました。
「きもちのいい おはなばたけだ。」
こうのとりが そういって
やすんでいる あいだに
ななちゃんは はいはいして
おはなばたけの さんぽに でかけました。 |
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ななちゃんが おはなばたけに
はいって いくと そこに きれいな
よういせいの おうじょさまが
あらわれました。
「 ここからは ようせいの くにですよ。
ようせいで ないと はいれませんよ。」
ななちゃんは
なんの ことだか わかりません。
すると ようせいの おうじょさまは
「ななちゃんを
ようせいに して あげましょう。」
と いって つえを ふりました。 |
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すると ななちゃんの せなかに
かわいらしい はねが はえました。
はねが はえると
そこに ちいさな はなの ようせいが
あらわれました。
「わたしが ようせいの くにを
あんないします。」
ななちゃんは
はなの ようせいの あとに ついて
おはなばたけの うえを
とんで いきました。 |
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「ようせいの くにの おともだちに
しょうかいして あげましょう。」
はなの ようせいは ななちゃんを
みんなの ところに つれて いきました。
「みなさーん あたらしい ようせいの
ななちゃんですよー。」
おはなに たくさん ちいさな ようせいたちが
あつまって きました。
あたらしい おともだちが できて
みんな うれしそうです。
「ななちゃんの
かんげいかいを しましょう。」
みんなが いいました。 |
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ちいさな ようせいたちは
ななちゃんの ために
ジュースを つくろうと
たくさん くだものを もって
やって きました。
ななちゃんの ための ごちそうです。
「どうして みんな はじめて あったのに
こんなに しんせつに して くれるの?」
「だって ななちゃんの
よろこぶ かおが みたいんだもの。」
ちいさな ようせいたちが こたえました。
ななちゃんは うれしくて
ジュースを いっぱい のんで しまいました。
「それでは こんどは みんなで
かくれんぼを しましょう。
わたしが おにに なるから
みんな かくれて いいですよ。」
と はなの ようせいが いいました。 |
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それを きくと みんなは あっと いうまに
おはなの かげに かくれました。
ななちゃんも いそいで
おはなの かげに かくれました。
でも みんな すぐに
はなの ようせいに
みつかって しまいました。 |
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「こんどは おにごっこを しましょう。」
はなの ようせいが いうと
「こんどは ななちゃんが
おにに なる。」
と ななちゃんが いいました。
「えっ ななちゃんが?」
みんなは おどろきました。
「どうして おになんかに なるの?」
と みんなは ななちゃんに
たずねました。
「だって みんなの よろこぶ かおが
みたいんだもの。」
と ななちゃんは こたえました。 |
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みんなは ななちゃんが
こころの やさしい こだと おもいました。
それで ようせいの おうじょさまが
ななちゃんを ようせいに
したんだと おもいました。
ちいさな ようせいたち みんなは
そら たかく のぼりました。
とりさんが やって きて
びっくりぎょうてんしていました。
ななちゃんは たのしくて たのしくて
いつまでも とびまわって いました。 |
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あまり とびまわって いたので
みんな つかれて しまいました。
ちいさな ようせいたちは
おはなの うえに まいおりて
おはなの つぼみの なかで
おひるねを しました。
ななちゃんの まわりに
みんな よりそって
しあわせそうに ねて しまいました。 |
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しばらく ねて いると
どこからか かすかな こえが
きこえて きました。
「ななちゃん。」
「あっ こうのとりの こえだ。」
みんなも
「きこえる きこえる。」
と いいました。
ななちゃんが みあたらないので
こうのとりが しんぱいして
さがして いるのです。
「もう いかなくては。」
ななちゃんは いいました。 |
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「また あそびに きても いい?」
ななちゃんが たずねました。
「でも にんげんに なったら
ようせいで なくなっちゃうから
わたしたちの ことなんて きっと
わすれちゃうよ。」
ちいさな ようせいたちが いいました。
「ぜったいに わすれない!」
ななちゃんは おおきな こえで いいました。
「さようなら また くるね。」 |
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ななちゃんは
こうのとりの こえの する ほうへ
ようせいの くにの おはなばたけから
でて いきました。
すると ななちゃんの
せなかの はねが きえました。
「さようなら また あそびに きてね。」
ちいさな ようせいたちは
ななちゃんに てを ふりました。 |
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ななちゃんが いって しまうと
ちいさな ようせいたちは
「ななちゃんは
わたしたちの ことなんか
すぐに わすれちゃうよ。
もう ようせいじゃ ないんだから。」
「そうだよね。はねが ないんだものね。」
と かなしそうに いいました。 |
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すると そこに また
ようせいの おうじょさまが あらわれました。
そして いいました。
「だいじょうぶ。ななちゃんは
こころが ようせいに なりましたからね。
はねなんか なくても いつまでも
みんなの ことを わすれませんよ。」
ちいさな ようせいたちは あんしんしました。
「そうだよ。ななちゃんは
ようせいの こころを もった
ステキな にんげんに なるよ。」
「そうすれば きっと また あそびに
きて くれるよ。」 |
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ななちゃんは
やまださんふじんかの
やまだせんせいの おかげで
しんちょう 47.8センチ たいじゅう2890グラムで
たんじょうしたのでした。
おとうさんと おかあさんは
ななちゃんが うまれて だいかんげきでした。
おじいちゃん おばあちゃんが
ななちゃんの たんじょうを
おいわいして くれました。
それを みとどけると こうのとりは
まんぞくそうな かおを して かえって いきました。
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